体調の悪さも伴い、物事がスムーズ進まない

その後もいろんな人に声をかけるが、なかなか猫の預かり先は決まらない。一応、定期的に通っている動物病院で預かってくれることは確認し、万が一誰も現れなかったときのためにお願いをしておくことにした。さらに、ケージではなく部屋貸しで預かってくれるというペットホテルの空きも確認し、仮予約を入れたが、2週間預かりで15万以上の経費がかかってしまう。もちろん、経費がうんぬんという場合ではないが、これから自分の治療でどれだけ出費があるかわからない状況での即決は、正直ためらいがあった。

これでは、病気→入院→ペットを手放す人の典型的なパターンではないか。もちろん手放すつもりは毛頭ないが、経路としては同じ図式を追ってしまっている……。しかも当時は体調も気力も万全でなく、なかなか物事がスムーズに進まない。飼い始めた当初は一人暮らしではなかったのに……。でも、さまざまな理由で一人暮らしになってしまうこともある。緊急や最悪な事態を考えて、なぜシュミレーションしておかかったのか、と悔いと焦りばかりが募る毎日だった。しかし、この時点で入院は1週間後に迫っていた。

猫たちにストレスをかけない選択は何か。突然のことだと選ぶのは難しい。写真/伊藤学