志村けんさんが新型コロナに感染し、入院していることがわかった。一日も早く元気になることを祈りたい。志村さんのみならず、新型コロナ感染拡大の渦が収まることを願いつつ、新型コロナ感染拡大は治まっていない事実を突きつけられて、我々もひとりひとりが緊張感を持たなければならないことも改めて感じた人も多かったはずだ。

新型コロナウイルスの場合、軽症の場合は自宅療養という選択もあるが、重症化すれば志村さんのように緊急入院ということもある。また、家族も重症化すれば入院、隔離ということもありえないことではないのだ。そして入院する際、志村さんの言葉として報じられたのが、家政婦の方に「犬の世話を頼む」と伝えていたということ。

もしも感染したとき、ペットと暮らしていたら……。志村さんのように犬のケアを頼める家政婦やスタッフがいればいいが、一人暮らしで感染してしまったら、家族全員が感染してしまったら、そのときペットのケアはどうするべきなのか!? かつて自身が、緊急の手術入院で、飼い猫2匹の世話を頼むのに苦心したフリー編集者の伊藤まなびさんの記事を再編成し、新しい情報を加えて改めて考えてみたいと思う。

ロックダウン中のパリ。犬の散歩中での外出は許可されている。ペットのとの生活にも不自由は多い。photo/Getty images

すでにあった「感染したら」の問い合わせ

動物保護シェルターと併設し、動物病院とペットホテルも運営している特定非営利活動法人『ランコントレ・ミグノン』の友森玲子さん。保護動物に関するさまざまな問題や情報を本サイトでもたびたび配信している。

その友森さんのところにも「新型コロナウイルスに感染したら猫を預かってくれるのか?」というペットホテルの問い合わせがすでに入ったという。

「うちのペットホテルや動物病院を利用されている方ではなかったので詳しいことはわからなかったのですが、ペットホテルで預かるには、犬や猫に必要なワクチンを接種していることが最低条件となります。そのあたりの説明をしましたが、その後ご連絡がないので、感染した方ではなく、感染が心配な方の問い合わせだったのかもしれませんね。

ただ、今回の新型コロナウイルスに限らず、突然の病気や事故は誰にでもあることです。もしも意識不明になったときなど、ペットをどうするのか緊急時の備えは必要ですね」(友森さん)

実際に、「犬の飼育放棄問題に関する調査から考察した飼育放棄の背景と対策」(NPO法人 人と動物の共生センター理事長奥田順之氏ほかによる動物臨床医学会発表資料)によると、飼育放棄の理由1位は、飼い主の死亡・病気・入院(26.3%)だったという。