雑談が苦手な人は「沈黙が気まずい」「どういう話をすればいいのか」と考えますが、これでは相手のオンリー1になることはできません。
自分のことばかり気にしていて、他者への視点が欠けているからです。
「何を話したらいいのか」と悩むのではなく、「この人はどんな話に関心があるだろう」と目の前の相手に関心を向けると、自ずと「最近、仕事はどうですか?」「お子さんはいくつになられましたか?」という質問が出てくるはずです。
ただ、いくら相手に関心を向けても、それが「正しさ」を問うものになってしまうのが三流です。
先日も、男女数人での雑談中に、ホストクラブの話題になりました。
その中の1人の女性が「私、ホストクラブに詳しいんです」と言うので「どこのお店に行かれるんですか?」と質問したところ「いろいろ」とのお返事。
要領を得た答えは返ってきませんでしたが、私を含めて、誰もそれ以上とくに聞き返したりはしませんでした。
ただ、そのメンバーの中に偶然にも、ホストの情報誌でライターの仕事をしている男性がいました。
その彼が「本当に詳しいの? どこの店に行ったのか教えて。歌舞伎町の●●? ●●?」と、矢継ぎ早にホストクラブの名前を彼女に投げかけ始めたのです……。
結果、彼女はいくつかのお店の初回に行ったことがある程度で、じつは全然ホストクラブに詳しくないことがわかりました。