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日本人男性の平均身長が「最低を記録した」のは何時代?

意外と最近だった

あと少し背が高かったら……。そんな思いをしたことがある人は少なくないだろう。

国立科学博物館のデータによれば、日本人の平均身長は、古墳時代をピークに下降線をたどり、江戸末期前後の男性で155cmと最低を記録する。

西郷隆盛や坂本龍馬が活躍した時代の日本人は、平安時代や戦国時代の日本人に比べて、背が低かったわけだ。

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身長が縮んだ原因は、栄養状態が悪くなったことにある。食糧を安定して得られる時代になったにもかかわらず、栄養素が不足した背景には、「肉食禁止」によってタンパク質が欠乏したことが深く関わっている。

飛鳥時代、仏教が伝来すると、動物の殺生を禁じる教えの影響を受けて、肉食が禁止されるようになる。『日本書紀』によれば、675年、天武天皇は狩猟を禁止。

一般的な習慣で食べられていた鹿や猪は許されたが、牛や馬、鶏を食べることは禁じられた。

 

それ以降も、例外的に雉や兎を食べることはあったが、江戸時代末期まで、肉食は忌み嫌うべきものという考えが浸透していく。