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「五輪延期ショック」到来…!ここにきて消費の底が抜け落ちる

上半期は「強烈な減退」を覚悟せよ

2月の百貨店売上高12.2%減

10月の消費増税以降、大きく落ち込んでいた消費の底が抜けた。新型コロナウイルスの蔓延で、日本を訪れる旅行客が激減、インバウンド消費が落ち込んだことが追い打ちをかけた。日本百貨店協会が3月24日に発表した2月の全国百貨店売上高は3661億円と前年同月比12.2%も減少した。

対前年同月割れは5カ月連続で、増税直後の2019年10月の17.5%減以降、11月6.0%減、12月5.0%減、1月3.1%減とマイナス幅が縮小していたが、2月は再び2ケタの減少となった。前々回の消費増税で税率が5%から8%に引き上げられた2014年4月の12.0%減に匹敵する激震が襲った。

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とくにインバウンド消費は壊滅的。訪日旅行客が百貨店で免税手続きをして購入した売上高は110億2000万円と、前年同月比65.4%減と3分の1に落ち込んだ。JINTO(日本政府観光局)の推計によると、2月に日本にやってきた訪日外国人旅行者は108万5000人。前年同月比58.3%減と半分以下になった。

1月27日以降、中国政府が団体海外旅行を禁止したことで、中国からの旅行客が87.9%減とほぼ10分の1となったことが響いた。外交関係が悪化していた韓国からの訪日旅行者も79.9%減となった他、台湾44.9%減、香港35.5%減、シンガポール24.9%減など、アジアからの旅行者が一気に落ち込んだ。

とくに日本で買い物する金額が大きい中国からの旅行者の激減は、百貨店の売り上げを直撃した。

訪日客によるインバウンド消費が多かった大阪の百貨店で売り上げ減少が大きく、21.0%も減った。次いで観光スポットの多い京都が18.4%減、神戸が14.4%減だった。大型クルーズ船の寄港や韓国からの旅行者が多かった福岡も13.8%減少した。また、コロナウイルスへの感染者が広がり活動自粛がいち早く行われた札幌は25.8%減と百貨店消費が凍りついた。ウエートの大きい東京も12.8%減だった。

 

商品別では外国人観光客に人気の化粧品が26.4%減と大きく落ち込んだほか、ハンドバッグなど「身の回り品」が16.7%減。暖冬の影響で冬物が売れなかった「衣料品」が15.9%も落ち込んだ。高級品消費の動向を示す「美術・宝飾・貴金属」も6.6%減とマイナスになった。

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