酒類提供禁止令も…香港と日本、新型コロナ対応「スピード感」の差

すでに現金1人14万円の支給決定
楢橋 里彩 プロフィール

事実、在宅隔離の最中にもかかわらず外食したりリストバンドを勝手に切ったりした写真をSNSにアップする市民が現れたため、林鄭長官は「社会で隔離令違反の問題が注目されているのに対応し、法執行部門は突擊檢查を行い、違反者は容忍せず警告なしで即時起訴する」と述べている。

警察は隔離令違反者の摘発に力を入れ、41人の違反者を発見、うち5人はすでに警察によって検疫センターに送られ、そのほか36人を指名手配している。また先週末には繁華街を巡回し、検疫検査のひとつである電子リストバンドを着けた人物を探すなどの徹底ぶりだ。

違反者は、有罪が確定すれば禁固6カ月、罰金2万5000ドル(約35万円)の刑となる。
日本などと違って隔離措置には法的強制力を持たせてあり、ウイルス流行を収束させるための措置を市民に徹底させることがいかに難しいかがうかがえる。

 

キャセイ、ドラゴン航空20億ドルの赤字

キャセイ・パシフィック航空とキャセイ・ドラゴン航空は新型コロナウイルス肺炎流行により2月の業績(会計監査前)が20億ドル余りの赤字となった。

最新のフライト中止リストにはタイ・チェンマイ、バーレーン、東京(成田)、大阪(関西)が挙がっており、先のリストにあった沖縄、福岡、名古屋、札幌、東京(羽田)を合わせると日本の人気観光都市7ヵ所へのフライトが暫定的に停止されたこととなる。

これを受けて、キャセイに機内食と機内誌配布のサービスを提供している2つの外注会社の200人余りの職員は給与支給停止または解雇されることとなった。キャセイ、ドラゴン両社を合わせた2月の旅客輸送量は前年同月比64%減の100万8600人。渡航制限が短期的に緩和されない場合は同様の態勢が6月まで続くこととなる。