酒類提供禁止令も…香港と日本、新型コロナ対応「スピード感」の差

すでに現金1人14万円の支給決定
楢橋 里彩 プロフィール

欧米からの避難

冒頭でも書いたように、3月19日午前零時より中国以外からの入境者すべてに検疫を受けさせる措置を開始したなか、欧米に蔓延している新型コロナウィルス肺炎からの避難のため、多くの香港市民が現在香港に戻ってきている。

検疫対象者は国籍や旅券を問わず14日間、自宅での隔離となり、同措置は3カ月維持されることとなる。また政府はすでに1日当たり1万〜2万本の電子リストバンドを配布することを決定し、現在は空港で配布している。これにより、入境者が指定の場所で隔離されていることを確保している。

バンドはスマホアプリと連動し、入境者に空港で取り付け、帰宅後に起動させる。Wi-Fi、大気電波、GPSの信号の変化によって検疫者が指定の場所を離れていないかどうかを判断し、指定場所を離れれば関連部門に即刻通知されるが、所在地の情報は取得できないとのこと。配布されて数日間はリストバンドが機能せず、混乱を招いたが、現在は正常に機能しているもようだ。

写真/星島日報

さらに衛生防護中心は19日午後から空港で65歲以上の高齢者と検疫場所で65歲以上の人と同居する人に唾液サンプルを採取する瓶を配付した。公共衛生化験服務処では1週間に5000個のサンプルを検査することができるという。医院管理局は20日からアジア国際博覧館中と北ランタオ島病院に検査センターを設置し、上呼吸道感染の症状がある入境者はまず検査センターに送ってウイルス検査を行い、陽性ならば公立病院で隔離治療を行うと発表した。

 

3月20日の香港メディアによると、特区政府入境処の統計では過去5日間に海外から香港に入境した人は1日1万人を超え、世界に対する検疫令を実施する前日の入境者は1万3000人に達し、香港に大きなリスクをもたらしている。