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朝日新聞「最後の社主」の死…知られざる生涯と「遺言書」の謎

大メディアが「秘封」したもの

朝日新聞「最後の社主」

発行部数の減少が続き、影響力に衰えは見られるものの、『朝日新聞』が日本のジャーナリズムをリードする存在であるという状況に変わりはない。「嫌韓・嫌中」の書籍や雑誌に連動して「反朝日」という分野があるのは、愛着の裏返しだろう。

その朝日新聞社に、大株主の創業者一族がいて、「社主」を名乗り、編集現場や経営陣との間に確執が、時に生まれるという話は、マスメディアの間では知られていた。

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その社主、村山美知子さんが、20年3月3日、逝去した。99歳と6カ月、大往生といえよう。

それから23日後の3月26日、間髪入れず、というタイミングで『最後の社主』(講談社)が上梓された。衝撃の書である。「40年戦争」といわれる創業家との争いを制したのは、朝日だった。

サブタイトルに<朝日新聞が秘封した『御影の令嬢』へのレクイエム>とあるが、秘封とは何か。朝日経営陣を悩ませた「村山家の株の行方」であり、本書はそれを暴いている。