新型コロナ危機、中国の市民が語る「自粛生活」2ヵ月のリアル

そして、欧米の「上から目線」への反発
中島 恵 プロフィール

欧米では、こうした惨状の原因として、そもそも中国の初動の遅れや情報の隠ぺいなどが批判を受けている。それに対して、中国メディアも欧米の対応の甘さを指摘するなど、反転攻勢に出ている。日本でもネット上などでは「もとはといえば中国が……」という意見も散見されるが、こうした問題について、北京に住む30代の女性からは反論の声が挙がる。

「欧米は当初、中国で起きたこの問題にそれほど注目していなかった。まさしく対岸の火事でした。『ゲテモノを食べる中国だから起きたんでしょ?』というくらいに軽く見ていたでしょう。中国の状況が悪化してからも、欧米の人はその怖さを自分のこととして理解せず、マスクをつけることなくパーティーに出かけ、ただ遠くから見て、中国を嘲笑していた。正直にいえば、欧米人はもともと中国をバカにしているから、中国の問題を真剣に受け止めず、中国と同じ措置も取りたくなかったんだと思います」

3月10日の北京〔PHOTO〕Gettyimages
 

上海の男性も

「アメリカから『中国ウイルス』とまでいわれて、中国はひどいバッシングを受けました。いつのときも、どんなときも、中国は世界中から悪者扱い。中国メディアが『欧米は対応が甘かった。反省すべきだ』と書いたことに対し、欧米からは反発があったそうですが、それはこれまで中国が受けてきた批判への反論ですよ。現に中国はこうして国民に犠牲を強いて、封じ込めにかなり成功しているじゃないですか」

と声を強めた。