新型コロナ危機、中国の市民が語る「自粛生活」2ヵ月のリアル

そして、欧米の「上から目線」への反発
中島 恵 プロフィール

「巣ごもり生活でひまなので、1日中ネットを見て、北京の伝統菓子、山東省の野菜、雲南省のキノコを取り寄せたりして、それなりに家の中での生活を楽しんでいました。カラオケや太極拳を日課にする友人、ベランダでせっせと野菜を栽培する友人、自分の動画を撮ってアプリに投稿することにいきがいを感じていた友人もいましたね。中国人はやっぱり、非常時には強いですよ。

この間、湖北省を除いて中国全土の物流は滞りなく、ほとんどの宅配は翌日か翌々日には届いていましたので、ネットさえあれば、食べ物だけは確保できた。これが軟禁生活中、唯一の“救い”でした。出前の料理はどんな環境で作っているのかわからないので、買わなかったですけど」

1ヵ月以上タクシー通勤

上海に住む20代の会社員の男性にも話を聞いてみた。彼は春節期間中、田舎に帰省。新型コロナの影響で、上海のマンションに残してきた飼い猫の世話をしてくれていたペットシッターへの依頼が延長できなくなったため、予定よりも早めに上海に戻ってきたという。

 

2週間の自宅待機中はTikTokなどのアプリを見て静かに過ごし、2月中旬から出勤したが、会社では1日に1人1枚、マスクが支給されたので、それを使用してデスクワークをしていた。しかも、会社から朝夕のタクシー代も支給され、タクシー通勤は1ヵ月以上、現在までずっと続いているという恵まれた環境にある。