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新型コロナ危機で露呈、グローバル化世界の「厳しすぎる現実」

「普通の日々」は戻ってくるのだろうか

世界を覆う「底なしの不安」

新型コロナウィルス(COVID-19)の蔓延により、各国は競い合うように「国家隔離政策」へ乗り出し、グローバル世界は瞬く間に麻痺してしまった。

中国を発火点とするウィルス禍は燎原の火のごとく世界へ広がり、パンデミック(世界的流行)の猛威は衰える気配を見せていない。

BBCやCNNのニュース番組では、「lockdown(封鎖)」や「social distancing(社会的距離)」というが言葉が飛び交う。

国家も社会も市民も、可能な限り壁を築き、自己防衛をしろ、ということだ。

見えないウィルスが、中国から遠く離れたアメリカやヨーロッパの社会経済活動をもストップさせ、なおも増殖を続けている様子を前に、「底なしの不安」が世界を覆っているというのが現状だろう。

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ここ1~2週間で急速に危機感を強めた欧米社会の動揺ぶりを見ていると、世界がパニック、恐慌の深淵に陥らずに済むのだろうかと危惧せざるを得ない。

米同時多発テロ(2001年)とリーマン・ショック(2008年)がその後の国際秩序を激変させたように、このパンデミックも世界の在り方を大きく変えることだろう。

 

この未曽有の危機はグローバル化世界のいかなる脆弱性を浮き彫りにし、国際社会は何を問われているのだろうか。

これらの点について考えてみたい。