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開業わずか5年目の地方鉄道が「日本一の観光列車」を生み出せた理由

予約困難の「雪月花」に乗ってみた

予約は常にほぼ満席

新潟県上越市に本社を置く第3セクター、えちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」が大人気だ。2016年4月にデビューしてから4年近くになるが、常に満席に近い予約状況で、リピーターも多いという。

評判が評判を呼び、新聞や雑誌、テレビでも数多く紹介され、「観光列車ランキング」といった企画では第1位に選ばれることもしばしば。また、グッドデザイン賞、優れた車両に贈られる鉄道友の会のローレル賞、SBIDインターナショナルデザイン賞など数々の受賞歴もあり、利用者のみならず専門家からの評価も高いようだ。

どこか優美さを感じる「雪月花」の車体

このような列車ゆえ、思い立っての乗車はほぼ不可能。そのため乗るのを諦めかけていた筆者だったが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う大量キャンセルが発生し、急遽取材できることとなった。

鮮やかな銀朱色のボディはヨーロッパの列車を彷彿とさせるスタイリッシュな車両で実にインパクトがあり、見ているだけで乗りたくなってくる。しかもピカピカの新車だ。

 

数ある観光列車は、余剰車両を有効活用するために旧来の中古車両に改造を施したものが多い。見た目は恰好よくても、改造に無理があったり、古い車両であるため乗り心地が今一つのものもある。

しかし、「雪月花」は最初からリゾート列車用に製作されているので車体や内装に無理がなく、乗り心地もよい。天井にまで達する巨大な窓も、新造車両だからこそ大胆に設置できたリゾート車両にふさわしいものである。