東日本大震災ですべてのイベントが中止に

田舎暮らしだと車は必須なので、自分用の一台を買わざるを得ない。そのローンが月約4万円。毎月3万は実家に生活費を入れ、滞っていた国民年金の掛け金を支払うなどしていたら、お金は手元に残らない。そして入社2年目に東日本大震災が発生。すべてのイベントが中止になり、いつ首を切られるかと思うと不安でいっぱいだった。

「働いていても貯金は増えないし、先行きも見えないし。どうやって生きていけるのか、本当にわからなかったです」

この時、遠藤さんには、虎の子のお金が約100万円あった。23歳で大ケガをしたときに支給された労災の休業補償給付金だ。薄給でも手をつけず、大切に銀行預金に寝かしていたが、もちろん利息はほとんどつかない。FPの勉強を通して、投資の必要性も感じていた。

FP協会に所属して、時々、勉強会にもでていました。すると株や投資信託を持っている先輩FPもいて、いろいろ話を聞くと、やっぱり私もやらなくちゃ、と

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2013年、29歳にして、ついに決断。遠藤さんが向かった先は地元の地方銀行だった。

「お金の勉強をしたつもりではいたのですが、結局よくわかっていなくて。投資信託は何千種類もあるので、なにを買っていいのかわからないんです。それで銀行の窓口で相談して、日本株式インデックス、外国債券、米国リート・ファンド、そして日経新聞でBRICSがいいという記事が出ていたので、BRICSファンドの4つを100万円で買いました自分ではちゃんとポートフォリオを組んで、分散投資になったと思って満足していました」

ところが、これがとんでもない買い物だったというのを、遠藤さんは翌年、知ることになる。