遠慮なし、直球過ぎる物言い。
なんだか羨ましく思えてきた

マニュエルと2人で観光……気が重いわ……。でも、出会ったことのない性格で……次は何をディスるのか興味がある自分もいた。ヘミングウェイの博物館に向かいながら、彼と恐る恐る会話をした。「産まれも育ちもずっとパリ?」「そう、パリは最高だよ。ファッション、建築すべてが美しい」。

正直、落書きやゴミもたくさんあって、初めてパリを訪れた時は汚さに驚いたけど、確かに洗練されてるし、料理も建築も素晴らしいよね。フランスに対して少しでも悪く言おうものなら秒速で怒りそうだから、余計なこと言わないで穏便に済ませたい。

「で、リエコはさ、何で英語が下手なの? 学校で習わなかった?」……全てが直球過ぎる物言いだ。遠慮なんてものは一切ない

「一応習ったけど、文法ばかりで英会話はあまり勉強してこなかったかな」「ふ~ん」……今のところ人を褒める、人を立てるという振る舞いや言動が一切ないけど大丈夫か……? どんどん嫌な気分になるぞ

フランス人男性マニュエルと。写真提供/歩りえこ

でも、本音しか発言しないマニュエルの竹を割ったような性格は日本人の私からしたら斬新でもあった。世界を旅し始めたばかりで色んな人と出会いたい、色んな価値観を知りたいという好奇心旺盛な23歳の私にはとても興味深い。

サバサバ、真っすぐ、素直、媚びない。日本人は周りに気を遣いながら生きることが当たり前。思っていることを何でも口にできるなんて凄く勇気がいる。人とぶつかることを避けているうちに建前ばかりになってしまい、なかなか本音を言うことができない。こんな風に自由に発言できるって羨ましいな