「新型コロナワクチン」中国人民解放軍が世界に先駆けて開発した背景

舞台はやはり「疑惑の研究所」だった…
近藤 大介 プロフィール

5G戦争からワクチン戦争へ

図らずも、アメリカ国立衛生研究所(NIH)も、「3月16日よりワシントン州シアトルの医療機関で新型コロナウイルスのワクチンの臨床実験を始めた」と発表。トランプ大統領は同日の会見で、「歴史上最速のワクチン開発だ」と誇った。

アメリカの報道によれば、NIHは、製薬会社「モデルナ」と共同で、今年1月中旬から急ピッチでワクチン開発を進めており、2月下旬には試験用ワクチンが完成した。今後の臨床実験は、45人の健康な成人を対象に行うという。

実用化の時期について、NIHで新型コロナウイルス対策を率いるアンソニー・ファウチ博士は、「実際に安全性と効果を確かめて一般に投与を始めるまでには1年から1年半がかかる」としている。

このように、新型コロナウイルスのワクチンに関して、米中2大国が一斉にスタートしたということだ。

ロシアテレビも3月20日、「ロシアはこの2ヵ月、政府が全面的にバックアップして、6種類のワクチンの実験を行ってきた。今後、安全と効果が発揮できれば、ワクチンを製品化していく」と報じた。

 

これまで中国側は、米中の雌雄を決する戦いは、貿易戦争→技術戦争→金融戦争→武力戦争という4段階で進んで行くと考えていた。その中で、2段階目の技術戦争は、ファーウェイ(華為技術)を中心とした5G(第5世代移動通信システム)を巡る戦争を想定していた。

だがそこに、「ワクチン技術戦争」という新たな戦いが加わったということだろう。ともあれ、中国ではワクチン開発を人民解放軍が主導しているので、明らかに「戦争」と捉えているのである。

コロナウイルス一色の昨今ですが、今週から日本も本格的な5G時代に入ります。ご高覧下さい!


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