# 定年後 # 転職

70歳定年時代到来で「死ぬまで社畜になる人・ならない人」の分岐点

日本人の働き方を変える法案が審議中
山崎 俊輔 プロフィール

「65歳の社畜」になりたくないならば…

飼い慣らされた家畜のように会社に使えている人のことをネットのスラングでは「社畜」といいます。

あなたが社畜かどうか試されるときが65歳のときにやってきます。それは「カネも足りないので仕方なく70歳まで働く」かどうかが決まるからです。

〔photo〕iStock

定年が何歳だろうと、継続雇用が何歳だろうと、私たちはいつでも辞表を出して会社を辞めることができます。しかし、経済的な当てがないのに辞めるのはいけません。

言い換えれば、経済的なメドがたつのであれば65歳を過ぎれば会社を辞めることができます。公的年金は65歳支給という標準的な受給開始年齢について変更をしないからです。

自民党税調の人生100年時代戦略本部のとりまとめでは「支給開始年齢の引上げは行わない」と明言していますし、政府官邸に置かれている全世代型社会保障検討会議では、「70歳までの就業機会の確保に伴い、現在65歳からとなっている年金支給開始年齢の引き上げは行わない」と明記しています。

ここは誤解が多いところです。今65歳からもらえる年金を70歳まで無年金にするから、70歳雇用社会に切り替えるわけではないのです。

 

今まで、年金がもらえないから65歳まで働くのは仕方がない、と私たちは継続雇用について受け止めてきました。だから低賃金でもしょうがない、と考えていたわけです。

しかし、70歳まで働ける社会では違った見方をする必要があります。

私たちは「仕事の働きがい」「自分の健康や生きがい」「老後の経済的基盤の確保」のバランスの中で、65歳以降をどうするか考える時代がやってくるのです。