義母に同居を納得させる

伯母の入院後、母は一人でゴミ屋敷に残された。数日はなんとかなっても、そのまま捨て置くわけにはいかない。迷う余裕もなく我が家に呼ぶことになった。その週末、夫に車を出してもらい、連れてくる算段を組んだ。

ゴミ屋敷にひとりで残されていた母。義母をなんとか説得して母を自宅に連れ帰るしかない(写真はイメージです。本文とは関係ありません)Photo by iStock 

問題は、変わり者である義母トミ子の態度だったが、無理やり納得させた。母は2階で面倒をみるから、あなたのスペースが狭くなることはない。義母はそれでもあまりいい顔をしなかったが、具合の悪い人を一人で放っておいて、もし死んでしまったりしたら人聞き悪いですよ、と言ったら「そりゃそうだ」と受け入れた。 

まず、2階を整頓して母の居場所を作らねばならなかった。晴子叔母が、折り畳みベッドを貸してくれると言うので送ってもらった。布団は、客布団を下ろす。衣類はあまりたくさんなかったので、小さなタンスを買って詰め込んだ。コートなどは私たちのクローゼットに吊るせばよい。 

車から降りた母は、連れてこられた場所に戸惑っていた。何度か来た場所ではあっても、今日からここで暮らす、ということが腑に落ちていないようだった。
義母は母をニコニコと迎えたが、何が地雷になってトラブルに発展するかわからなかった。母とはできるだけ接点を設けないようにしよう。特に、不潔なことが何より嫌いなトミ子には、ゴミ屋敷だのネズミだのといった話題を出さないほうがよい。 

母の左膝は、伯母の家に預けたときよりずっと悪化していて、ズボンを履いていても湾曲が分かるほどになっていた。我が家は2階なので、義母の部屋には階段を降りて行かねばならない。足が痛いから、あまり階下には行かないのではないかと楽観していた。