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「コロナほどの大暴落も悠然と構えればよし」バフェット流投資の秘訣

定価=本質的価値で買い時が分かる

「安く買って高く売る」はとても難しい

株式の売買は小学生でも簡単にできる。オンライン証券の口座につながったスマホ、PC、タブレットを操作する能力があれば十分である。電話注文であれば、言葉を覚えたばかりの幼稚園児でも銘柄と「売り・買い」それに株数を言えれば事足りる。

そして幼稚園児でも、手数料を別にすれば、確率的に2回に1回は儲けることができる(引き分けを除く)。多くの投資家が、「自分は投資センスがある」と誤解するのは、2回に1回は確率的に誰でも勝てるからである。

むしろ余計なことを考えないチンパンジーや偶然に頼るコイントスの方が勝率が高いことは、2018年9月10日の記事「投資の神様バフェットが『投信を買ってはいけない』と忠告する理由」で、某ファンドの経営者とバフェットが100万ドルを賭けて行った真剣勝負などの例を取りあげて詳しく解説している。

もちろん、確率的に2回に1回は損するのも事実だから、意味がない行為だし、通常は手数料や「市場で提示されるビッド(買い)とオファー(売り)」の差額」などで、続ければ続けるほど損が膨らむ。

「売買すること」と「利益を得る」ことは全く別物なのだ。

バフェットは、この利益を得ることの難しさを「世の中で『安く買って高く売る』ということを理解できていない人が多い」と表現する。さらに、「この事実は、わかる人にはすぐわかるし、わからない人には永遠にわからない」と少々皮肉を込めて言っている。

数多くのメディアからの取材を受けて、親切にも「投資成功の秘訣」を「無料公開」しているにもかかわらず、真意がまったく伝わらないことに対する苛立ちなのであろう。

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バフェットは、「投資業界というのは、地下鉄で通勤している普通の人が、ロールスロイスを乗り回している大富豪に金儲けの方法を教える唯一の業界」だと皮肉っているが、巷にあふれている「投資法則」、「投資必勝法」などの既成概念をいったんすべて忘れ去る必要がある。

その「投資法則」、「投資必勝法」が本当ならば、世の中には億万長者があふれているはずだが、そのような事実はない。

 

バフェット流は、アインシュタインの相対性理論程ほど理解が困難なわけではない。むしろシンプルで単純な法則だ。しかし、固定概念を捨て去らなければ「わからない人には永遠にわからない」ということである。