また、地域密着を掲げ地域にどうしても必要な店舗というのは、営利を一義目的としない信用金庫や信用組合に、JAバンクなどが既に担っている。同じく地域に根差す地方銀行において昼休み導入が相次いでいるのは、実は地方に居場所がないという点と無関係ではないとも言える。
利用者のニーズや利便性の向上というのであれば、銀行は、店舗ネットワークの維持ではなく、スマホ化を進めるほうが本筋。365日24時間オープンの、いつでもどこでも自分の都合で選択できる銀行のネット化やスマホ化が終着点となるはずだ。
地銀などによる平日休業や昼休み導入の動きは、しばらく続くだろう。しかし昼休みの導入は、多くの利用者に地銀が実はなくても困らないということを多くの利用者に知らせる結果になったとも言える。
根本的な顧客のニーズに応えなければ、来店客の減少は続き、スマホ化や店舗統廃合の動きを止めることは出来ない。昼休みの導入は地銀にとって終わりの始まりかもしれない。