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「ノムさんの遺産相続」が複雑すぎる…いったいどう分けるのか?

そして、みんな納得するのか?

ノムさんは「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」という名言を遺した。そうはいっても、人が死ぬときは財産の相続が避けられない。とりわけ、当の名将の家はなかなか手間がかかりそうだ。

入り組んだ家系図

西武・辻発彦、楽天・三木肇、日本ハム・栗山英樹、阪神・矢野燿大、中日・与田剛、そしてヤクルト・高津臣吾―。

これら現役のプロ野球監督は、すべて故・野村克也さん(2月11日死去・享年84)の愛弟子たちだ。

野村さんが日本球界に遺した「遺産」がいかに大きいかがわかるというものだが、もう一つ気になるのは、野村さんが家族に遺した本当の意味での遺産が、いったいどのように配分されるのかということだ。

野村家の相続事情は少々入り組んでいる。

まず、妻・沙知代さん('17年死去・享年85)と野村さんがわずか3年足らずの間に相次いで亡くなっている。

そして、下の図を見るとわかるように、野村家には4人の子供がいて、それぞれに立場が異なる。すなわち、野村さんと前妻との間の子供、沙知代さんの2人の連れ子(野村さんと養子縁組)、野村さんと沙知代さんとの間にできた子供の4人だ。

週刊現代

一般的に、こうした家庭では、相続において様々なトラブルが起きることが想定される。そして、夫婦の3組に1組が離婚するとも言われる現代においては、連れ子がいる者同士の結婚は珍しくない。では、実際にどんなトラブルが起きやすいのか。

ケース1 両親の財産が大きすぎて子供たちが実態を把握できず、フタを開けてみると莫大な相続税がかかり払いきれない。時には、相続財産より借金のほうが多いという可能性も。
ケース2 両親が相次いで死去したために、親同士の相続、子供への相続と二重の相続税が発生する(二次相続)。
ケース3 立場の違う子供同士が取り分をめぐって揉める。たとえば、両親によって、特定の子供に肩入れするおかしな遺言が残されていると、遺産の不自然な配分が行われる場合もある。
 

それぞれについて見てみよう。