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# 新型コロナウイルス

コロナ感染で「パニック」にならなかったシンガポールと日本の大違い

一番違うのは「日常生活の風景」

パニック買い、その時「首相」が即動いた…!

依然としてグローバルで猛威をふるっている新型コロナウイルス(新型コロナ)は、アジアからアメリカ、さらにはイタリア、スペインなど欧州への感染拡大が広がっています。そうした中、いまシンガポールでの「コロナ対応」が成功事例として注目を集めています。

私はシンガポールで生活している者として、今回はそんなシンガポールのコロナ状況についてお届けしたいと思います。

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感染者の時系列の推移を見るとわかりますが、1月後半の新型コロナ感染拡大初期は日本よりシンガポールのほうが感染者数を多く出ていました。そして、2月7日にシンガポールでの感染拡大を受けて、保険省が警戒レベルを上から2つ目のオレンジまで引き上げたことで、シンガポール国民の一部がパニックとなって、マスクやトイレットペーパー、パスタなどを買い占める動きが広がり、かなりの店舗では棚からこれらの商品が消えました。

時を同じくして、実店舗での品切れを見た消費者がeコマースになだれ込み、アマゾンやアリババが出資しているレッドマートといったシンガポールの大手ショッピングサイトは宅配が1週間先まで予約で一杯になってしまい、新規購入の申し込みが一切できなくなってしまいました。

 

この際にすぐに行動したのがシンガポールのリー・シェンロン首相です。

約8分の動画をオレンジに警戒レベルを引き上げた翌8日にyoutubeにアップロードし、この中でシンガポール政府はSARSが感染拡大して被害を出した時の反省を生かして、医療体制は十分に対処できていることと、上記の買い占めが見られた商品について十分な在庫があるので、決してパニックになることがないように語りかけました。

この動画はアップロードから1ヵ月で約50万回も再生されています。