バブル狂乱期の銀行と大蔵省「ヤバすぎる関係」をいま全て明かす!

私が見た接待、蜜月、不良債権…
小野 一起 プロフィール

銀行が「支店」を出せば、その分だけ儲かる時代

高橋 それから当時、問題だと思ったのは銀行による国債の購入です。まるで御用金でした。

大蔵省から買えって言われると、銀行は『はい』と言って買う。しかも、とんでもなく高い価格で買うから、すぐに損失が出るわけです。銀行の損失を前提に大蔵省は、国債を売りさばいていた。正直、これは続かないだろうと思いました。

背景は、こうですよ。銀行のビジネスには、金利や出店をめぐる規制があって、銀行はその当時、確実に儲かっていた。露骨に言えば、支店を一つ出せば、いくら儲かるか計算できる世界だったわけです。

〔photo〕iStock

小野 規制で守られた儲かるビジネスだから、監督官庁である大蔵省に言われるままに銀行は国債を高い値段で引き受けていたという構図ですね。

高橋 そうそう。金利も支店を出せるかどうかも大蔵省が決める。銀行から見たら大蔵省は神様みたいなものですよ。これは理解不能でした。海外では、国債は入札で販売していた。そこで10年国債の利回りである長期金利も決まるわけです。日本だけが異様でした。支店の認可も銀行局の官僚を一杯飲ませて得ていたわけです。これで、いったい誰が損をしていいたのかを考えることが重要です。

小野 要は、預金者が安い金利に甘んじていたわけですね。

 

高橋 そうです。預金金利が低すぎて預金者が損していることを、実はみんな分かっていなかった。金融が自由化してないからです。その金利にちょっと上乗せして融資を受けていた企業も得をしていた。高度成長しているから、みんな細かいこと言わなかったんですね。だから銀行の支店長は楽ですよ。3時に仕事を終わらせてゴルフ行っていれば儲かった。支店を出せば、その分だけ儲かる。すごい世界でしたね。

小野 金利や出店に規制があったからこそ可能だった異形のビジネスですね。

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