バブル狂乱期の銀行と大蔵省「ヤバすぎる関係」をいま全て明かす!

私が見た接待、蜜月、不良債権…
小野 一起 プロフィール

新型コロナウイルス感染拡大「銀行への影響」

小野 本題に入る前に、新型コロナウイルスの感染拡大と金融の関係について考察してみたいと思います。

photo/gettyimages

感染拡大を防ぐために国内外で、外出や人の移動が大幅に制限されたことで、まずは飲食店やイベント等の苦境に焦点があたっています。ただ、これから懸念する必要があるのは、感染拡大が本格的な需要の減少を生み、グローバルに展開する大企業の経営が悪化、こうした企業向けの融資が不良債権化して銀行の経営が揺らぎ、金融不安が、さらに経済危機をスパイラル的に悪化させていくことです。

しかも、難しいのは、銀行が新型コロナの影響の長期化、深刻化を予測して、企業に厳しい融資態度を取ると、お金の流れが滞って、企業の資金繰りが厳しくなり、「予言の自己実現」のように、経済危機が深まる懸念もあります。高橋先生は、今回の新型コロナが、金融に与える影響について、どう考えていますか。

高橋 それは、その通りなんですけど、私は銀行にとっては千載一遇のチャンスだと思いますよ。最近では、カネ余りだ、融資先がない、とか銀行のビジネスは大変で、悩んでいたわけです。しかし今は多くの企業の売上が減って、資金繰りが苦しくなっている。今ほど、企業から銀行が求められる局面はないでしょう。

 

しかも、新型コロナのような感染症は半年先か1年先かは分かりませんが、必ず終息します。特効薬やワクチンが開発されれば、インフルエンザの一種のような扱いになります。つまり、必ず終わりがある危機なのです。景気後退だって、そんなに長引くわけじゃない。銀行が、そういう予測を前提にすれば多くの企業に融資が可能なはずです。

今、銀行が思い切ってお金を貸して企業を支えれば、企業は、その銀行には恩義を感じますよ。顧客への信頼を高める絶好のチャンスでしょう。

情報の非対称性をもとに、お金が余っている人と足りない人を仲介するビジネスをやっている銀行は、インターネットの発展とともに、中抜きが進んで長期的には確実に苦しくなります。今回の新型コロナの影響で、仕事のオンライン化が進むことは、窓口業務などの必要性を低下させて、既存の銀行のビジネスの縮小を加速するでしょう。この話は、後で、じっくりお話します。

ただ、短期的に言えば、新型コロナは、銀行にとっては確実にチャンスです。それを生かす銀行や銀行員が、どれくらい出てくるのか、見ていきたいですね。

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