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バブル狂乱期の銀行と大蔵省「ヤバすぎる関係」をいま全て明かす!

私が見た接待、蜜月、不良債権…

ここ40年の日本の金融史は、激動の連続だった――。中でも1980年代のバブル期には銀行による過剰な融資が悲劇を生み出し、そのまま90年代には不良債権問題が大手銀行を破綻に追いやるなど、日本経済全体を揺さぶった。ここへきてより将来不透明感が強まっている銀行業界だが、その「崩壊」の源流はそんなバブル時代までさかのぼれるといえるだろう。

では、そんな激動の金融史に翻弄されてきた銀行には、いったいこれからどんな未来が待ち受けているのか―。金融、財政政策の専門家で、安倍晋三首相のブレーンとしても知られる嘉悦大学の高橋洋一教授と、新作小説『よこどり 小説メガバンク人事抗争』で、メガバンクの実像に独自の切り口で迫った小野一起氏が、知られざる「銀行史」の裏側とメガバンクの未来像を語り明かした――。

対談撮影/岡村啓嗣 編集協力/日比野紗季

財務官僚時代の「秘話」を明かす

小野 高橋洋一先生と言えば、日銀の金融政策や国家財政の専門家というイメージが強いです。しかし、銀行を中心とした金融システムや金融行政についても専門的な知見をお持ちです。大蔵官僚の時代は、証券局では、銀行と証券の業際問題、理財局で国債の発行計画を担当、大臣官房の金融検査部で銀行の融資を検査して、不良債権の状況を把握する実務にたずさわっていました。

高橋 1980年に大蔵省(現財務省)に入って10年近くは、証券局に理財局、金融検査と金融関係ばっかりでしたよ。

小野 今日は、今だからこそ話せる高橋先生の財務官僚時代の秘話もたっぷり披露してもらいながら、1980年代から現代に至るまでの日本の金融の現代史を振り返ってみたいと思います。さらに、金融の現代史を踏まえて、銀行や金融をめぐる今日的な課題を掘り起こし、未来を見据えてみたいと思います。

 

まず問題意識として、銀行を中心とした間接金融の枠組み自体が限界を迎えていること。さらに、フィンテックのようなデジタルテクノロジーの発展がまた金融ビジネスに変革を迫っています。銀行は、この二つに挟み撃ちされて厳しい状況に直面しています。ここに視座を置きながら、大胆に金融の過去と未来を読み解いていいきたいと思います。

高橋 よろしくお願いします。なんでもお話しますよ(笑)。