コロナで客が激減のネオン街「自殺者も出かねない」ヤバい状況

一時休業する店も
現代ビジネス編集部 プロフィール

結局、2時間の滞在で、客はこの三人組のみだった。

「最初は貸し切りと思ってうれしかったんだけど、やっぱりこういう場所は騒がしい方が楽しい。今日はカラオケを歌う気分にもならなかったな」

後輩の1人は帰り際にこう言って白けた表情を浮かべていた。

こういった状況はこの店に限った話ではない。昼は都内のメーカーに勤めながら、夜はキャバクラでアルバイトをするA子さん(26)は「コロナの影響で売り上げは半減している」とこぼす。

シフトを半分に減らされて

A子さんの勤務するのは、在籍女性が20人ほどの中規模の店舗。都心の繁華街の立地だが、滞在100分で客のドリンク代を含むセット料金1万円ほどの比較的リーズナブルな価格設定のキャバクラだ。普段は指名の女の子がいない「フリー」の客を中心ににぎわうという。

「2月下旬以降は客足がめっきり落ちて、毎週シフトの希望を出しても半分は、店から出勤を断られるようになった。特に、家庭のあるサラリーマンは全く姿を見かけない。『このご時世だから、2次会は会社の経費で落とせない』と言われて、前々から約束していた同伴をキャンセルする経営者のお客さんもいます」

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当然、店もセット料金を100分で8000円と2割引にするなど対策にやっきだが、効果は限定的だ。なかには、最初の100分はセット料金を無料にし、指名料と女性のドリンク代だけという苦肉の料金設定に乗り出す店も出始めている。

店のボーイは「限られた時間で多く稼ぐために、短時間でドリンクを飲み過ぎて体調を崩した女の子もいた」と話す。A子さんも収入減を見越して、月に3回通っているネイルの料金を1回1万3000円から5000円に下げたり、まつげのエクステを辞めたりと節約に励む。

 

「綺麗にしていても、お店に出勤できないなら意味がないから。女の子のヘアメイクさんとか、タクシーの運転手さんとか、夜の店の周辺産業もけっこう影響が出てるんじゃないかな」