「C.O.S.M.O.S. ~秋桜~」:僕のために咲いてる

そして、EXILEの弟分である三代目J SOUL BROTHERSの「C.O.S.M.O.S. ~秋桜~」。
男性視点で歌われるこの曲に関しては、いかんせん歌詞だけ読むと目眩すら覚える。
2番に出てくる、《「私だけのあなたじゃないからつらいの」と一度だけ泣いたね 秋桜》という歌詞で既婚男性と独身女性の不倫を表現したであろうことは分かるのだが、《僕のために咲いてる》という歌詞が、その直後に続くことでナルシズムの極みとなってしまっている。

しかも、歌詞内で自らそれを《純愛》とまで呼ぶのだ。

そして、愛していると伝えても女がやるせなく微笑むのはなぜなんだと男が苦しむ描写もあるのだが、本気で理由が分からないんだったら、その男にはもう恋愛するなと言いたい。

さらに最後にこう歌うのだ、《僕たちは罪人じゃない》と。

〔PHOTO〕 iStock
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僕の個人的な経験から言わせてもらうが、不倫を純愛などと呼んで正当化したり、自分自身の罪を“二人の罪”として語り、なおかつそこから目をそらすような男にロクなやつはいない。

これは不倫に悩まされる母を間近で見てきたからこそ感じるのだが、こんな風に優しく微笑みながら男性のわがままを受け入れることに疑問すら抱かない女性などいるのだろうか。もちろんいるにはいるのだろうが、そんな都合のいい女性像を男性側から提示してくることに違和感を抱かずにはいられないのだ。

では、逆に女性が描いた不倫ソングはどうなのか。そちらも見ていこう。