あのファインマンは、量子コンピュータを提唱していた!

天才が実現可能と語った道筋(前編)
竹内 薫 プロフィール

ファインマン先生は、量子計算の原理について探求し、シュレディンガー方程式を用いて計算を行なう具体的なアルゴリズムを発見した。

 

その基本的な流れは以下のとおり(『Explorations in Quantum Computing』Colin P.Williams and Scott H. Clearwater(Springer)を参考にした)。

1 何を計算したいのかを決める。

2 量子論理ゲートを組み合わせて計算回路を組む。

3 その計算回路を実現するハミルトニアンを計算する。

4 のユニタリーな時間発展を計算する。

5 メモリーのサイズを決める。

6 メモリーを初期化する。

7 コンピュータをある時間走らせる。

8 カーソルのキュービットを観察して計算が終わったかどうか確かめる。

9 終わっていたら答えのキュービットを読む。終わっていなかったら、射影された状態から、さらに時間発展させる。

うーん、抽象的で何がなにやらさっぱりわからん。

『「ファインマン物理学」を読む 普及版 力学と熱力学を中心として』より)

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著者の竹内さんも、「さっぱりわからん」と言っていますが、大丈夫! 

続く後編では、この9つの流れをもとに、ファインマン型とよばれる量子コンピュータの仕組みについて核心へと迫る明快な解説がはじまります!