2700万DL!『逆転オセロニア』はなぜ5年目でV字回復したのか

“運営”がコンテンツ化する時代へ
香城 卓 プロフィール

対戦ゲームとして「壊れていた」数字が完璧に直ったわけではありません。それでも、明らかに改善の効果をみせることができました。

「確かによくなったじゃん!」

「ひさしぶりに復帰してみようかな」

遊んでみたプレイヤーも、自分の体感から、ポジティブな反応を返してくれました。

応援してくれる声、アップデートを支持してくれる声が、コミュニティを満たしていきました。

もちろん不満がゼロになったわけではありません。

しかし、ずっとボトルネックになっていた部分について、運営がしっかりと向き合ったこと、そして自分たちコミュニティの意見が反映されて改善に向かいはじめたことを評価してくれたのです。

派手なキャンペーンなどでごまかすことなく、ひたすらアップデートの完成度を高めてきたことを、プレイヤーもわかってくれたのです。

やがて、コミュニティの支持する声が後押しとなって、これまでどんなマーケティングにもいっさい反応がなかった「影響力のある引退アカウント」が復帰しはじめてくれました。

年末年始に実施したキャンペーンは、テレビCMなどはあったものの、プロモーション費用としては決して大きな額ではありませんでした。

それでも、効果は過去最大級のものとなりました。運営5年目にしてユーザー数が激増したのです。冷え切っていた12月とアップデート後の1月を比べると、実にアクティブユーザー数で2.2倍という目覚ましい結果が出たのです。

2020年2月、リリース4周年を記念した「オセロニアンの祭典」イベントも好評

2020年1月1日の逆転劇を皮切りに、「新規」「復帰」をあわせたユーザー数の増加は続きました。トレンドが180度変わった。そう実感できるようになりました。

さらに2月のリリース4周年では、再びユーザー数が激増。テレビCMなどのマスプロモーションなどを使わずに、コミュニティのSNSでの盛り上がりだけで達成した、すさまじい成果です。

まさにあきらめずに、見捨てずに、応援してくれていたコアなファンたちと一緒に作り上げた「共創」の結果でした。

リリース4周年イベントのエンディングでは、運営目線から見たオセロニアの4年間の記録動画を流しました。それを見たプレイヤーたちは、大量の胸を打つコメントを寄せてくれたのです。

「これまでを想うと涙が出た」

「感動した」

「オセロニアンでよかった」

私たち「運営」のどん底からの逆転劇を、プレイヤーも一緒にコンテンツとして作りあげてくれたのです。

オセロニア4周年のオフラインイベントにて

“運営”というストーリーがコンテンツになる時代

「このゲームが面白かったころに戻る」

そう宣言した以上、失敗したらもう終わりだと思っていました。ところが、どん底から隆盛を取り返すまでの「運営ストーリー」がプレイヤーに対して可視化されたことによって、結果としては巨大な潮流を作り出すことができました。

つまり、私たちはすでに新しいフェーズに入っていたのです。