3月22日 ヘール・ボップ彗星が地球に最接近(1997年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1997年のこの日、ヘール・ボップ彗星(Comet Hale-Bopp)が地球に最接近しました。

 

肉眼でも確認できるほどの巨大彗星が織りなす世紀の天体ショーに、多くの人々の眼が釘付けになりました。

夜空にまばゆく輝くヘール・ボップ彗星 Photo by Getty Images

そもそも彗星とは、氷の塊や塵、二酸化炭素などのガスからなる非常に小さな天体のこと。

彗星は太陽に接近すると熱によって表面の氷が溶け出し、「コマ」と呼ばれる淡い光を放つようになります。さらにガスや塵が噴き出すことで2種類の「尾」が作られ、この「尾」の見た目が「ほうき星」という別名のゆえんなのです。

ガスと塵が放出され、ほうきのような「尾」を作り出す Photo by Getty Images

1995年にアラン・ヘール(Alan Hale、1958-)とトーマス・ボップ(Thomas Bopp、1949-2018)が発見したヘール・ボップ彗星は、彗星のなかでも飛びぬけて明るく、なんと18ヵ月もの間、肉眼で視ることができました。

最も明るい時では、全天で一番明るく見えるシリウス(おおいぬ座)に次ぐ明るさであったというから驚きです。

加えて、天文学的にも非常に珍しい特徴として、ヘール・ボップ彗星は3本目の「尾」を持っていました。残念ながら肉眼ではわかりませんが、専用の分光器を用いてスペクトルを観察すると、ナトリウム原子からなる3本目の「尾」が確認できるのです。