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「新型コロナ」の騒ぎとまるでそっくりな小説『ペスト』恐怖の世界

過去は繰り返されるのか

「新型コロナ」特措法が成立

「君の考えは」と、知事がいった。「つまり、たといこれがペストでなくても、ペストの際に指定される予防措置をやはり適用すべきだ、というわけですね」

「どうしても私の考えを、とおっしゃるんでしたら、いかにもそれが私の考えです」

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これはいまから約70年前に発表された小説『ペスト』の一節だ。

2020年3月13日、新型コロナウイルス対策の感染拡大を防ぐための改正新型インフルエンザ等対策特別措置法が成立、翌日14日に施行された。

今後は新型コロナウイルス感染症にも「緊急事態宣言」を総理大臣が行い、都道府県知事が市民に外出などの自粛を要請することが可能になった。これに国民の生活の自由や行動を制限するとして一部では懸念の声もあがっている。

この成立を受け安倍総理大臣は<現時点では緊急事態を宣言する状況ではない>と述べる一方で、<事態は時々刻々変化しており、国民の命と健康を守るため必要であれば、手続きにのっとって、法律上の措置を実行する>という考えを示した。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200314/k10012331601000.html

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なぜ『ペスト』が?

2020年1月に中国武漢で発見された新型コロナウイルスの猛威はいまだ治まらず、国内の感染者はクルーズ船を除き1500人を突破(3月28日時点)。世界では55万人以上でうち2万人が亡くなる(3月27日時点)という、まさに「人智を超えた非常事態」となった。

 

マスクの品切れや、デマの拡散でトイレットペーパーを求める消費者がドラッグストアやスーパーマーケットで列をなし、全国の小中学校では政府が休校を要請するなど「新型コロナ」による混乱はとどまる兆しがない。そしてその余波は現在、意外なものにも広がっている。冒頭の『ペスト』だ。