人間の「献体」と「解剖」…その知られざる手順をご存知ですか

こうして「命」はつながっていく
小泉 カツミ プロフィール

悔いを残さないように

献体登録している人が亡くなると、まず大学に連絡が来る。

「遺族から『どうすればいいでしょうか?』と問い合わせの連絡が入ります。そこで、まずは家族がどうしたいかという要望を聞きます。それから亡くなった経緯を知らないといけないので、病院にかかっていれば主治医の先生に連絡をとり、どういう病気で、どんな経緯で亡くなったかをインタビューさせてもらいます。

そして生前に本人及びご家族の意思は確認しているんですが、最終的にご家族の方に再確認します。もちろん気が変わる方もいて当然ですからね。

慌てないで最終確認をしていただいて、『迎えにきてもらっても結構です』となって初めてお迎えにいくスケジュールを打ち合わせします」

献体を拒否されることもあるのだろうか。

「ご家族の同意が得られないと言うケースは時としてあります。『あの時はそうだったんだけど、気持ちが変わった』ということもあれば、ご家族は賛同していても他の親族が反対というケースもありました。そうなってくると我々がどうこういう問題じゃないので。とにかくご家族第一ですから、よく相談して欲しい、と言うしかない。皆さんが悔いを残さないようにするのが大事ですからね」

 

一方、受け入れられないケースもある。たとえば、感染症で死亡したご遺体などは、処理をする技官、実習を行う学生にも感染リスクがあるためだ。また、交通事故などで遺体の損傷が激しい場合も受け入れられないこともあるという。

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