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コロナの盲点、マンション住民が「集団感染」を逃れるための正しい作法

マンション「共用部分」はリスクが満載
日下部 理絵 プロフィール

マンションの「共用部分」

愛知県や千葉県では、スポーツジムでの接触感染で新型コロナウイルスが広がったことが報じられています。最近のタワーマンションでは、スポーツジムやスパ施設などを共用部分に設けている物件もありますが、ここも要注意です。

〔photo〕iStock

その他、共用トイレ、キッズルーム、ゲストルーム、集会室、カフェ、スタディルーム、エントランスにあるソファなどの共用施設が考えられます。普通に管理されているマンションであれば、日常清掃のほか定期的に共用部分の清掃が入っているとは思いますが、床掃除が主ですし「消毒」までされているかどうかはわかりません。

最新の設備を整えたマンションでは、よく「防災」「耐震」といった安全性が売りにされていますが、「防菌」対策をしているところはほとんどないでしょう。

実際、すでに海外ではタワーマンション内でコロナ感染拡大リスクに直面したケースが報告されています。香港のタワーマンションで、感染者は10階に住んでいる62歳の女性。2月11日に香港政府の健康保護センターから感染が発表されたのですが、驚きだったのがこの女性の感染経路です。

このお宅の上階には1月30日に感染がわかった75歳の男性が住んでおり、この男性の便に排出されたウイルスによって汚染された水が配管を通じて拡散した可能性があるとの見解が出ているのです。そのため、下水管でつながっている住戸に住む100人以上を避難させて、ウイルス検査を実施するという騒動になったそうです。

 

先ほどの2003年に発生したSARS(急性重症呼吸器症候群)の際に、香港・九龍地区のタワーマンションで集団感染した事例も下水管の汚染によるものでした。ちなみに日本と香港のマンションの排水構造には基本的な違いはありません。