利用者激減…新型コロナが襲う「航空・鉄道」の厳しすぎる現実

企業の経営努力では限界がある
佐藤 信之 プロフィール

前期比44%に…

JR東海は、3月10日に2月分と3月9日までの3月分の鉄道の輸送状況を発表した。

JR東海は、連結売上の総額が1兆8910億円で、その77%の1兆4710億円が運輸業であげている。そのうち1兆3966億円がJR東海単体の運輸収入である。さらにそのうち92%の1兆2918億円が東海道新幹線の収益が占めている。

グループの単体比率も高く、JR東海単体でも鉄道事業、それも東海道新幹線に極端に依存している収益構造がある。

〔PHOTO〕gettyimages

2月、その新幹線の旅客数は、前期比92%とわずかな減少にとどまったが、3月の9日間では、44%にまで減少した。半分以下に減少したということである。

在来線も、特急などの優等列車が2月87%、3月1~9日47%、名古屋近郊の通勤輸送は、2月こそ98%と影響は軽微であったものの、3月には71%に大幅に減少した。

 

3月中これが続くとすると、東海道新幹線は約600億円、在来線はおおよそ30億円の減収(前年度収益/12に対する減収額)ということになる。

さらに4月も同程度の影響があるとすると、2月分を含めて1300億円を超えることになり、年間鉄道業収益の13%に上る。