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利用者激減…新型コロナが襲う「航空・鉄道」の厳しすぎる現実

企業の経営努力では限界がある

航空・新幹線の旅客激減

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。国は大規模なイベントの縮小を要請し、大相撲大阪場所は無観客で開催し、春の選抜高校野球は中止が決まった。過剰な反応と一部に批判も見られるが、国民は過剰に反応して、小規模なイベント、催しまでが中止となった。多くの人が家にこもってしまった。

観光では、中国や韓国からの入国が制限され、インバウンド旅行者受け入れ国の首位常連国からの入国が途絶えた。

いまやヨーロッパが流行の中心となり、アメリカでも新型コロナウイルスの感染が拡大している。日本以上に深刻な状況になっており、中韓のかわりに欧米からのインバウンドに期待することもできない。

国内旅行もまた、感染拡大にともなう株価の大幅な下落があり、日本経済の先行き不安から、レジャー、旅行どころではないという雰囲気が醸成されている。

国は、通勤電車での感染防止のため、2月の下旬に時差通勤、テレワークを要請したが、それに加えて企業は国内の出張も自粛しており、大都市の通勤電車にとどまらず、国内線航空便や新幹線の旅客も大きく減少している。

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壊滅的な状況、大規模な休止…

航空輸送は深刻である。日韓路線はすでに関係の悪化により、とくにLCCを中心に需要が低下してほぼ壊滅的な状況になっていた。

韓国での感染者の急増を受けて、3月9日から渡航規制が始まっており、日本航空やANAを含めるFSAでも日韓線の運行が大規模に休止している。国際線全線でもANAは6割を減便、日本航空は、当初日中・日韓路線などアジア路線を中心に減便、休止としたが、その後の状況の変化で北米路線などを追加した。

 

また日本側の国際線の受け入れを成田空港と関西空港に限定したが、その成田空港は2月には、中国からの旅客が前年比66.5%減となり、2月16日から22日の国際線の出国旅客数も前年比約25%の減少という悲惨な状況である。

3月に入って、イタリアをはじめとしてヨーロッパでの感染者が急増しており、今後も国際航空の旅客は減少が進むことになるであろう。