マンション高騰のウラで、一戸建てが「超お買い得」になっていた…!

「数百万円」値引きの可能性も…
山下 和之 プロフィール

マンションを諦めて一戸建てへ

その結果、マンションの取得を諦めて、手頃な建売住宅にターゲットを移す人たちが増えている。特に、若い世代にその傾向が強まっているといわれる。

事実、図表2にあるように、首都圏の新築一戸建ての成約件数はこのところ着実に増加している。2019年の成約件数は5872件で、2018年の5266件に比べて11.5%の増加。10年前の2009年に対して、55.9%と5割以上も増えている計算だ。

図表2 首都圏新築一戸建ての成約件数と前年同月比の推移
(資料:東日本不動産流通機構『首都圏不動産流通市場の動向(2019年)』)
 

首都圏でも3000万円前後など、比較的リーズナブルな価格帯の物件を大量に供給している、いわゆるパワービルダーの建売住宅に関しては、「安かろう、悪かろう」といったイメージがつきものだったが、実物を見てみると、「この価格でこのレベルなら納得」と受け止める人たちが増えている。

その少し上の3000万円台中心の物件だと、基本性能も高く、一定の区画数を確保して、街並みの整備を行う物件もある。購入の満足度も高まり、それが口コミで広がり、新築一戸建ての成約増加につながっているのではないだろうか。