三国志ファン唖然、のちに感動…『パリピ孔明』とは何者か?

マニア垂涎のエピソードが次々と!
箱崎 みどり プロフィール

同時代に生きる者の特権

私が、三国志好きが絶対に『パリピ孔明』を読むべきだと思う理由、それは、三国志へのリスペクトがページの端々から感じられるから。「何だか違う……」という違和感が生じにくい漫画だと思います。

貶められたり、茶化されたりする心配なく、孔明が、また、三国志のあの策略が、現代ならどうなるのか、という想像を存分に楽しむことができます。

 

この素晴らしい『パリピ孔明』を生み出した、原作者の四葉夕卜先生は、かなりの三国志フリークだと私は踏んでいるのですが、答えは孔明が矢を借りた日の長江のように霧の中。逆に、三国志を題材に選んで、一からリサーチしての作品だとしたら、ファン心理を摑む勘所の良さに驚くばかりです。

多くの作家たち、クリエイターたちが、その時々の時代に合わせてよみがえらせようとしてきた、三国志の登場人物たち。その中でも孔明は、江戸時代には、借金を背負わされたり、遊女と重ねられたり、義経と碁を打たされたりしてきました。

2020年らしい、最新の孔明が『パリピ孔明』で手軽に読めるのは、同時代に生きる者の特権です。連載を追うなら今のうちですし、来月8日に発売予定の単行本1巻を読めば、すぐに追いつけます! 私と一緒に「渋谷に生きる孔明」を見守りましょう!

……ちなみに、これまで三国志が日本でどのように愛されてきたか、いかに謎の情熱をぶつけられてきたか、その歴史は、拙著『愛と欲望の三国志』をお読みください。『パリピ孔明』にひけを取らない、ぶっとんだ三国志の世界が、あなたを魅了することでしょう

※この文章は、決して講談社からの依頼ではなく、一ファンとしての私が、自発的に書かせていただいていることを明記しておきます。