新型コロナに悩む企業と就活生を救うか?「オンライン就活」のリアル

あの老舗メーカーも導入した理由
マネー現代編集部 プロフィール

あの老舗ものづくり企業も導入

ガイアックスは、昨年10月からオンライン就活のテスト運用を実施。40社以上の企業が参加したその中には、意外な企業の名前があった。

株式会社土屋鞄製造所」。ランドセルや鞄など、オリジナルブランドでの皮革製品を展開、4月で創業55年を迎えるものづくり企業だ。

失礼ながら、古き良き日本の老舗メーカーとオンライン就活とは、にわかにはリンクしにくい。同社人事部・人材開発課の西島悠蔵氏に率直に尋ねてみると、意外にも「オンライン就活の導入に際して、さほど違和感はなかった」とのこと。

「当社ではもともと上海やボストンで開催されたキャリアフォーラムに参加するなど、地方や海外の学生との接点を持ちたいという意識を持っており、オンラインでのサービスを探していたところでした。また、既に中途採用ではオンラインでの選考を一部導入していたのです」

それにしても、新たな採用手法の導入にあたって、社内の抵抗はなかったのか。

「これまでの習慣になかったものに対する嫌悪感はゼロではないですよね。なので、上層部に説明する際は、オンラインの何がメリットで、何に気をつけるべきかを整理して伝えています。そうして実際に何回かやってみると『意外にできるね』となりました」

 

実際にオンライン就活を導入して実感したメリットを聞いてみると、まず西島氏が挙げたのが、採用コストの縮減だ。

「当社のように地方や海外にも目を向けて採用活動を行っていると、移動も含めて膨大な時間や費用がかかります。そのコストが減ったというのは、わかりやすいメリットとして実感できますね」