画像提供:株式会社土屋鞄製造所、株式会社ガイアックス

新型コロナに悩む企業と就活生を救うか?「オンライン就活」のリアル

あの老舗メーカーも導入した理由

新型コロナウィルスの影は「就活」にも――。

2月26日、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、政府がスポーツ・文化関連イベントの中止、延期等を要請。その影響は企業の採用活動にも及び、大手企業を中心に合同説明会や自社説明会を中止する動きが相次いでいる。

その中で、2月27日に株式会社ガイアックスがサービス開始した「オンライン就活」が注目を集めている。企業と学生がオンラインでつながり、双方向でコミュニケーションをとれるというものだ。

テスト運用に参加した企業の中には、なんと創業55年の老舗ものづくり企業の名前があった。しかも、既に内定者を出しているという。古き良き伝統企業と、ハイテクな採用デバイス。一見、意外な組み合わせに映るが、実は「コロナ騒動」の前からオンラインでの採用活動を重視していたという同社。人事担当者の話からは、オンライン就活を通じた「令和の就活のリアル」がみえてきた。

取材・文/堀尾大悟

地方・海外在住学生の“就活格差”を解消

3月1日、企業の採用広報活動が一斉に解禁された(日本経済団体連合会「採用選考に関する指針」)。

まさにこれから採用活動が本格化するというタイミングで、2月20日にリクナビが3月末までの就活イベントの中止を、26日にはマイナビが3月15日までの中止・延期を相次いで発表。多くの企業が出ばなをくじかれる格好となった。

一方の大学生にとっても、就活はキャリアの第一歩を選択する一大イベント。「自粛」の選択肢はなく、大手企業を中心に説明会の機会が失われるのは大きな痛手だ。「よりによってなぜ、今…?」との思いは強いだろう。

そんな「コロナ騒動」で企業、学生ともに頭を抱える中でリリースされたのが、ガイアックスのライブ型就活イベント「オンライン就活」。文字どおり、インターネット環境があれば学生がどこからでも就活イベントに参加できるサービスだ。

もともとは、「遠距離就活」に悩む地方や海外の学生のために、リモートワークのノウハウを持つ同社が立ち上げたものだ。

事前に同社が学生に実施したヒアリングからは、地方や海外に住む学生から“就活格差”を訴える悲痛な声が聞かれたという。

「授業を休んで夜行バスで行った説明会の内容は、すべてネットに載っていた」
「20万円の貯金が交通費や宿泊費でなくなった」
「地方や海外まで説明会に来てくれるのは決まった企業ばかり」

 

こうした「遠距離就活」を強いられてきた地方や海外の学生にも、Web環境があればどこからでも説明会やイベントに参加できるのが、オンライン就活の最大のメリット。都市部の学生と平等の条件で、多くの企業へのアプローチが可能になり、“就活格差”を解消してくれる。

また、今回の新型コロナ騒動の影響もあり、「オンライン就活」への問い合わせはテスト運用期間と比較して、企業から約3倍、学生から約4倍に増加しているという。