英語力が伸びるタイプ、
伸びにくいタイプ

「英語が伸びるタイプとは、どんな子どもですか?」という質問を保護者から受けることがあります。きちんと学べば英語は誰でも身につきますが、残念ながら英語が「伸びやすいタイプ」と「伸びにくいタイプ」がいるのも事実です。
英語が伸びやすいのは、まさにこの失敗することを恐れないタイプです。間違えてもいいからどんどん英語を使おう、とする子は間違いなく伸びやすいといえます。

さらにいえば、そういう子はたいてい好奇心が強い。
僕の英語の授業はオールイングリッシュですが、僕は子どもたちに「だいたい意味がわかればいいよ」と言っています。それでも「え、聞こえなかった。もう一回教えて」と身を乗り出す子どももいます。あるいは「なんでIだけ大文字なの? heは小文字なのに」とか「どうしてIの次はamなの? なんでisじゃいけないの?」といった具合に、細部まで「なんで」「どうして」と疑問を持つ子どももいます。結果として、こういう子どもは英語が伸びやすい。

つまり、英語に限らず、家庭では何にでも好奇心を持つような子どもに育ててあげてほしいのです。それにはお父さん、お母さん自身が何にでも興味を持ち、子どもが投げかけてきた小さな疑問にも「なんでだろう?」と一緒になって考えてあげられるような環境が大切です。子どもはそもそも好奇心のかたまりです。ですから、好奇心を「育てる」というよりも、「奪わない」という表現の方が適切かもしれません。

子どもを主役として、子どもたちの好奇心を「奪わない」ことによって好奇心はふくらむ Photo by iStock

反対に英語が伸びにくいのは、失敗を極端に恐れる子です。失敗をしたくないと思っている子は、英語にチャレンジしづらい。間違ってもどんどん話せばいいのに、それが性格的にできないのです。

失敗を恐れる子に対して、僕は英語の授業ではあえてアプローチしません。そこは担任を持っている強みを最大限に使います。どんな子どもでも、その子らしい強みや魅力が必ずあります。担任として学校でいちばん近くから観察していると何かが見つかるのです。

失敗を恐れる子のなかには、じっと一人で本を読むのが好きというタイプが少なくありません。そんな姿を見かけたら、「本が好きなの?」と声をかけます。自分の得意分野では恥をかく心配はありませんから、恥ずかしがり屋さんでも「先生、この本は面白いよ!」と話に乗ってきます。そのタイミングで「じゃあ、その本について先生に英語で紹介してみてくれない?」と声をかけます。

その場では「英語ではちょっと」と尻込みしたとしても、同様に繰り返し接していると、いつか「日本語だと恥ずかしいけれど、英語なら恥ずかしくない」と思える瞬間がやってきます。英語好きになるターニングポイントです。

英語好きになる入り口は、読書だけとは限りません。スポーツや音楽、アートなど、入り口はたくさんあります。いちばん近くで寄り添っているお父さん、お母さん方は、子どもたちの強みや魅力を、僕たち教師以上にわかっています。失敗を恐れる子にはそこを糸口として、「英語だったら恥ずかしくない」という気持ちにさせてあげてください。

スポーツが好きだったら、強い選手のいる国を英語で調べてみたり、本が好きだったら翻訳小説を見てみたり。本人が何に興味を持っているのかを日ごろから大切にすることで、「英語を好きになるターニングポイント」を見つけることができるはずだ Photo by iStock
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