新型コロナでバイトもできない…

説明会を実施するかどうかは直前に決まることが多い。それがホテルや旅費の返金期限を過ぎていれば、先ほどの彼女のように、説明会がなくとも実際に行って会社の周辺を見たり、東京でしか得られない情報を得に行く方がいいと判断する人は少なくない。

そうした無駄な出費が増えるなか、学生たちの懐事情を新型コロナがさらに苦しめているという。京都から上京していたある男子学生は、次のように訴える。

「本当は、東京で就活しながら、隙間時間にバイトをやって、就活の費用を稼ぐ予定でした。でも、コロナの影響でバイト自体がなくなることが多く、当初の計画が狂い、今は白米とインスタントの味噌汁だけで食いつないでいます

〔PHOTO〕iStock
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彼から話を聞いた時、周囲に数人の地方就活生がいたが、みんな頷いていた。とにかく、お金がない、と。そもそも、その日稼いだお金で就活をするような、「その日暮らし」をさせてしまっている構造自体にも問題があるが、さらに「その日稼げない」というのだから、地方就活生の金銭問題は深刻だ。

今回の非常事態で、リモートワークをしていなかった企業がリモートワークを取り入れたり、始業時間が同一だった企業が時差出勤を実施したりと、企業が半ば強制される形で、新しい試みに出た。ただでさえ、首都圏の学生との間に様々な格差が生まれている地方学生の就活。これを機に、就活の在り方も、考えるキッカケにしてほしい。