こうした状況を考慮してくれる教授もいるが、就活で授業を休んだり、途中で抜けたりする学生をよく思っていない教授もおり、実際私の元に相談にくる学生の中には、「就活で忙しそうにしていると、教授から嫌味を言われる」「就活でゼミを休んだことがバレてから、冷たい態度を取られる」といった相談がくる。こんな状況なので、生活基盤を東京に移しても、結局地方にある大学との間を行ったり来たりして疲弊する学生は多い。

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宿泊と移動にかかる金銭的な負担も大きい。シフトが決まったアルバイトができないため、「Timee(隙間時間にすぐ働けてすぐお金がもらえるスキマバイトアプリ)」などのサービスを使って日雇いのような形でアルバイトをしているという学生もいた。

これが、今までの地方就活生の実態だ。それが、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、どうなっているのか。

相次ぐ就活イベントの中止や延期

大手人材会社マイナビが、新卒学生向けの合同企業説明会を3月末まで中止すると発表し話題になったが、それ以外にも、就活イベントの中止や延期が相次ぎ、就活生たちに大きな混乱を及ぼしている。

各企業の対応も様々であり、選考を予定通り実施する企業もあれば、中止や延期にする企業もある。そんな中で、説明会を動画配信する企業や、面接をテレビ電話形式で遠隔で行う企業も出てきた。これは、地方就活生にとっては朗報だ、と感じた。わざわざ上京せずとも、自宅にいながら就活ができるのだから。

ところが、一部の地方就活生にとっては、全く朗報ではないらしい。