連日報道されている新型コロナウイルスの影響で、多くの人が先行きの見えない不安を抱えている。特にこの時期、就職活動がスタートしている就活生、なかでも地方在住の学生たちへの影響は大きい。仕事柄、彼らからの相談を受けることも少なくない。

そのまま地方で就職先を探す学生もいるが、上京し、東京などを拠点に就活をする学生もいる。単純に行きたい企業が東京にある場合もあるが、地方の選択肢の少なさから東京に出てくる場合も多い。彼らの就活は、この非常時でなくても大変だ。

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平常時における地方就活生の苦労

就活は説明会に参加することから始まり、受ける会社を選び、書類選考を経て、何次もの面接をクリアした後に内定が出る、という流れが一般的だ。つまり、何ヶ月もかけた長期戦となる。面接の日程は2、3日前に急に決まることもあり、先のスケジュールが立てにくい。そのため、地方から出てきた学生たちは帰る見通しも立たないまま、できるだけ東京にいなければならない。

その間、学生たちはウィークリーマンションを借りるか、ホテルに泊まるか、友人や親戚の家を転々とするか、地方就活生向けのシェアハウスサービスを利用するかして、生活の基盤をつくる。しかし、就活が本格化する春休み中にその基盤を整えたとしても、4月の新学期が始まれば、また地方に戻って授業やゼミに出る必要が出てくる。就活生である大学4年生や修士2年生は卒論が課されることも多く、学業と並行して就活をすることになる。そうなると、地方と東京を1日かけて行ったり来たりしないといけない。