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# 反日 # 韓国

日韓で50万部超え!『反日種族主義』はなぜ大ヒットしたのか?

日本は利用されたにすぎない

韓国で10万部、日本で40万部のベストセラーになった『反日種族主義』という本をご存知だろうか。「韓国人による反日批判」の書が、日本はもちろん本国でもこれほどまでに注目された背景にあるものとはーー。
反日韓国という幻想 誤解だらけの日韓関係』(毎日新聞出版)を上梓した、毎日新聞外信部長・澤田克己氏が分析する。

「吐き気を催す本だ」

「日本が経済戦争をしかけてきた」という反感が韓国に広まっていた2019年夏。文在寅(ムンジェイン)大統領の側近である曺国(チョグク)氏は、激しい日本非難をフェイスブック上で繰り返した。SNSを活用して「敵」をやりこめる発信は曺氏が得意とするもので、自らのスキャンダルが発覚した時には過去の発言がブーメランのように返ってきて窮地に追い込まれた。

その曺氏が8月5日に書き込んだのが、李栄薫(イヨンフン )元ソウル大教授らが書いた本『反日種族主義』への批判だった。

いや、批判などというレベルではない。曺氏は「吐き気を催す本だ」と決めつけ、同書を評価する「一部政治家と記者を『反逆・売国の親日派』という呼び方以外のなんと呼べばいいのか、私は知らない」とこきおろした。

日本政府が輸出規制強化を発表したのが7月1日。その直後に発売された『反日種族主義』は絶好のタイミングで出た本として話題になっていたが、曺氏の書き込みで一気に注目度が高まった。

グーグル・トレンドによると、「反日種族主義」という検索数が最も多くなったのは8月13日。その時点の検索数を100とすると、書き込みのあった5日の検索数は15。だが翌6日には92へと急上昇し、増減を繰り返しながらも8月下旬までその波が続いた。韓国の検索市場でグーグルのシェアは高くないが、傾向を見る参考 にはなるだろう。

 

実際に、曺氏の書き込み以降の売れ行きはすごかった。ソウル都心の大型書店・教保文庫の週間ベストセラー・ランキングで、書き込み直後に7位と初のトップ入りを果たし、 翌週から3週連続で1位となったのだ。

文在寅政権に反対する保守派の集会は、都心の光化門広場付近で開かれることが多い。教保文庫は広場に面したビルの地下にあるため、 集会参加者が帰り際にこの本を買っていく光景がよく見られたという。