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日本株のパニック相場、いまプロが仕込んで儲ける「仙人銘柄」全実名

乱高下相場だからこそ大切なことがある
大川 智宏 プロフィール

我が道を行くような銘柄

数字は弱いとはいえ自己資本比率が高いことは財務リスクの低さという点で納得がいくとしても、資産の効率性と質の高さを見るROEやフリーキャッシュフロー/総資産が大きくマイナスとなるのは不可解だ。

しかも、バリューの箇所で述べたように、PBRはTOPIXを上回っているわけなので、本来であればROEも市場の水準を超えていて然るべきだが、そうはなっていない。おそらく、財務の質や収益性の観点は特に明確に意識されておらず、こちらも深読みしてあえて質の低い銘柄に手を出すべきではないだろう。

最後に、リスク(感応度、変動性)だ。

図:パニック相場パフォーマンス上位銘柄とTOPIXのリスク比較

拡大画像表示出所:Datastream

こちらは、特に「感応度(ベータ)」に相当に強い傾向が見られる。対TOPIX、対ドル円、への感応度が、ともに50%を超えるほどのマイナスとなっている。

両者の共線性は無視するとして、TOPIXにもドル円にも連動性が非常に弱く、グローバル・マクロの変化や市場全体の動きに無関係に振舞いやすい、我が道を行くような銘柄が抽出されていることになる。ちなみに、ユーロやポンドなどへ通貨ベアを変えて計測しても、傾向は同一だ。

 

一方、意外なのはボラティリティにたいした差が見られなかったことだ。これは、割高化しているバリュエーションと合わせて考えれば、何らかの独自の材料があってある程度強く買われた銘柄が含まれているためと思われる。その意味では、感応度の低さとある程度のボラティリティはセットで見るべきかもしれない。