地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1950年の今日、世界気象機関条約が発効しました。これにより、国際気象機関(International Meteorological Organization:IMO)の後身として、気象情報の交換や公開を目的とした世界気象機関(World Meteorological Organization:WMO)が設立されました。
これを記念して、WMOは毎年3月23日を世界気象デーに定めています。
1951年に国際連合の専門機関となったWNMは、2020年3月時点で190以上の国・地域が加盟しており、その主な業務は以下のようなものです。
具体的な活動内容は、主に4年に1度、世界気象会議で決議されます。最近では2019年6月にスイス・ジュネーブで開催され、全球基本観測ネットワーク(Global Basic Observing Network:GBON)の設立などが決議されました。
GBONは、WMO加盟国から観測項目や手法が詳細に規定されたデータを収集することで、全世界の気象データを途切れることなく供給することを目的としています。そのために、WMOが途上国に対する支援・投資に取り組みました。
その結果、2020年からWMO統合全球観測システム(WMO Integrated Global Observing System:WIGOS)を導入することに成功しています。
世界気象デーでは毎年、気象業務への国際的な理解の促進を目的にキャンペーンが展開されます。
2019年のテーマは「サン(太陽)・アース(地球)・ウェザー(気象)」で、WMO事務局長のペッテリ・ターラス(Petteri Tallas、1961-)が太陽と気象の関係についてのメッセージを発表しました。
日本では気象庁が発表しています。2020年は「気候と水」になりました。