# 新型コロナウイルス

コロナ危機のウラで、中国・習近平が「ヤバすぎる計画」を進めていた…!

いままで以上の警戒が必要だ
橋爪 大三郎 プロフィール

コロナウイルス以上に「警戒」を要する

こうした利権は、巨大な闇経済をうみだす。GDPの10%以上になるという推計もある。言葉を変えれば、腐敗である。

中国共産党の高級幹部は大半が、子弟が海外に市民権か永住権をもち、巨額の資産を海外に持ち出している。

習近平が、独裁の傾向を強めているのはなぜか。それは、習近平を担ぎ出した共産党の幹部らが、共通の危機を感じているからだ。1)共産党の幹部の利害と人民の利害とは、矛盾している。2)幹部らは政治的権力から、大きな経済的利益をえている。3)以上のことを、正当化することができない。

正当化できないのに現状を維持しようとすれば、強権支配に頼るしかない。そのための監視技術を、大々的に使用している。

こういう政治体制をそなえた国家が、世界をリードしてよいのか。国際社会はますます疑惑を目を向けている。

ロシアのプーチン政権の独裁は、中国の習近平政権とはまた違ったメカニズムにもとづいている。ロシアには共産党がない。単位もない。国家権力を操る旧内務省(秘密警察)系の人脈が、有力な独占企業と結びついて、ロシアを支配している。旧ロシア帝国の時代のやり方と、よく似ている。

 

中国の習近平政権も、ロシアのプーチン政権も、近代化が不徹底な伝統社会にグローバル経済が浸透した結果うまれた、新しいタイプの独裁体制だ。新型のコロナウイルス以上に、警戒を要する。

心ある人びとは継続的に、監視を続けて行かなければならない。

【連載:橋爪大三郎の「社会学の窓から」】最新バックナンバーはこちらから