# 新型コロナウイルス

コロナ危機のウラで、中国・習近平が「ヤバすぎる計画」を進めていた…!

いままで以上の警戒が必要だ
橋爪 大三郎 プロフィール

「おいしい仕組み」だ

冷戦が終わってもなぜ、中国共産党は解体しなかったのか。なぜ、中国では独裁が必要なのか。その謎を解き明かす秘密が、ここにある。

そもそもマルクスは、なぜ資本主義に反対したのか。資本の所有者である資本家が、剰余価値(労働者が賃金以上にうみだした価値)を手にするからだ。こんな不公正があるだろうか。そこで資本家から資本を奪い取って、労働者のものにする。プロレタリア独裁である。

さて、資本家から資本を奪い取っても、資本がなくなるわけではない。誰かが資本を管理しなければならない。それが共産党だ。共産党は労働者を代表して、国全体の資本を管理する。絶大な権力だ。しかしこれは、効率が悪い。国全体にひとりの資本家しかいないのと同じで、資本を適切に配分できないからだ。

そこで中国共産党は、市場経済を採り入れ、共産党の幹部みずから、資本を私的に所有することにした。経済の私物化だ。世にも奇妙な、共産主義と資本主義の二人三脚が始まった。

 

共産党は、社会を管理し、経済を管理し、国家を指導する権力をもっている。この権力(の一部)をばらばらにし、共産党の幹部に企業の所有権としてばらまいた。

幹部は莫大な利益を手にする。企業のトップにならなかった共産党幹部も、それぞれ権力をもっている。権力があれば、それを経済的利益に変換することができる。いずれにしても、共産党幹部にとっておいしい仕組みが、社会主義市場経済だ。