# 新型コロナウイルス

コロナ危機のウラで、中国・習近平が「ヤバすぎる計画」を進めていた…!

いままで以上の警戒が必要だ
橋爪 大三郎 プロフィール

世界でも「初めての出来事」

習近平政権を支える力学は、どのようなものか。それを考えるには、「社会主義市場経済」なるものを、理解しなければならない。

1949年に建国した中華人民共和国は、社会主義計画経済を進めようとした。まず農業。地主から土地を取り上げて小作農らに分配し、そのあとそれをまた取り上げて人民公社に集約した。人民公社は改革開放のすぐあとやめになった。

工業はどうか。当時、工業は立ち遅れていて、いくつかの地域経済の寄せ集めだった。国単位の計画経済どころではない。それでも国の計画にもとづいて、地方政府が製品の価格や数量を管理していた。都市部の土地、家屋や工場がすべて接収されて、国有になったのは言うまでもない。

この計画経済を三○年続けたあと、始まったのが改革開放だ。初めはおっかなびっくりで、価格の一部を自由化し、商品経済です、と言い訳をした。

計画経済の一部が商品経済なのは、まあよいとされていた。市場経済です、と言おうものなら大変なことになった。市場経済とは資本主義経済の同義語、がマルクス主義の常識であるからだ。

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1992年に、トウ小平が「社会主義市場経済」と言い出したので、みんなびっくりした。これからは共産党が資本主義経済をやる、という意味になるからだ。

共産党が、資本主義経済をやる。こんなことは、経済学の教科書にも、マルクス主義の教科書にも書いてない。世界史でも初めての出来事だ。いったいどうやるのか。