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習近平とプーチンの「独裁化」でこれから起きる「悲惨シナリオ」の中身

殺害、粛清、監視、秘密警察…
橋爪 大三郎 プロフィール

「異様なシステムの解体」は難しい

ナチズム、スターリニズムのような全体主義では、法律はあってないようなものだ。独裁権力は、法律に従わない。法律は人びとを守ってくれない。人権や、自由や、人間の基本的な条件が脅かされる。

こうした異様なシステムがいったん登場すると、それを内側から解体するのは至難のわざである。戦争によって、外科手術のようにして取り除くしかない。

ナチズムの場合は、実際に戦争になった。スターリニズムの場合には、核兵器があったので、戦争できなかった。そこで、戦争一歩手前の状態のにらみ合い、我慢くらべになった。冷戦である。半世紀近くかかって、ソ連は内側から解体して行った。

 

プーチンは、スターリニズムの再来なのだろうか。習近平の政権は、全体主義に向かうのだろうか。

この答えがどちらであるかによって、21世紀の道筋が大きく異なってくる。

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