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習近平とプーチンの「独裁化」でこれから起きる「悲惨シナリオ」の中身

殺害、粛清、監視、秘密警察…
橋爪 大三郎 プロフィール

「独裁体制」の本質と問題点

スターリニズムはどんな独裁政権だったのか。

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ソ連共産党(ボルシェビキ)は、プロレタリア独裁を掲げる。すべての権力は、共産党に集中する。共産党の権力は、党中央に集中する。党中央とは、数名の幹部のことだが、実際にはスターリン個人が権力を独占していた。

共産党の組織原則は、「民主集中制」である。「民主」とあるのはかざりで、「集中」が本体である。

上部の決定が下れば、下部はそれに従う。議論したり、別な考えをのべたりしてはならない。グループをつくってもいけない(分派活動)。上意下達のピラミッド型の組織。民主主義とはおよそ正反対の原理でできている。

共産党は、革命のための組織で、いざとなれば武装闘争をするのだから、これでよいのだ。

 

ソ連共産党は、権力の奪取(革命)に成功した。反革命を心配しなければならない。反革命を起こすとすれば、赤軍である。赤軍は警戒の対象だ。赤軍には、ロシア帝国の軍隊から寝返った軍人も多かったからだ。

赤軍の司令官は全員、共産党の政治委員とペアになることになった。政治委員の副署がなければ、作戦命令は実行できなかった。赤軍の叛乱を防止する仕組みである。

政治委員の仕組みは、中国の人民解放軍でも採用されている。

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